カウンセラー加藤達夫

一人一人にあった
オーダーメイドのカウンセリングを


加藤 達矢(かとう たつや)

臨床心理士(登録番号15812)
公認心理師(登録番号19766)

東京都八王子市の出身。

心理士としてのあゆみ

文京学院大学大学院にて、横山剛先生に無意識やイメージを取り扱う臨床心理学を学んだことが、私の専門家としての土台となっています。

箱庭療法や夢分析、子どもとのプレイセラピーなどについてその内容は多岐に渡りとても興味深いものでしたが、特に学ぶ姿勢など “心理臨床家としての人生への態度” を厳しくもあたたかく伝えてくださったことが、その後もずっと私にとって大きな財産となっています。

そして卒後は興味のあった子どもや思春期・青年期の臨床現場を志しました。小・中学校、高校、大学と教育現場にて臨床実践を重ねていくことになりましたが、これらの経験はとてもやりがいのある、充実したすばらしい仕事体験でした。しかし様々な経験を重ねるにつれ、やはり壁も感じるようになってくるものです。
そこでヒントを求めて様々な学会やワークショップに参加する中で出会ったのが、第二の恩師である中根千景先生でした。中根先生が教えられていた “見立て” に関するワークショップは、いかにお会いした方の人生の課題の本質に近づきお役に立てるかどうかという私の中の切迫した課題感に広い視野を与えてくださるもので、ユング心理学/精神分析学双方の視点から切れ味するどいコメントをしてくださる中根千景先生の個人スーパービジョンに支えられて、私なりの専門家としてキャリアが形成されていきました。

その中である意味では居心地のよい教育臨床の外にも出なくてはいけない、やはり医療の領域も経験してみたい、より長くクライエントに同行していきたいとの思いが徐々に強くなっていったことから、縁あって2010年より群馬県安中市の桐の木クリニックに臨床の場を移しています。医療と福祉双方の観点から地域で患者さんを支えてこられた第三の恩師・半田文穂医師(群馬県安中市・桐の木クリニック)との出会いから早いものでもう14年、精神科地域包括支援という多面的な枠組みの中で様々な患者さんとそのご家族に深く関わらせていただく機会を得たことは、私にとって大きな喜びと学びの機会となりました。

近年は研修講師や講演依頼もいただくようになり、活動の幅を広げ2021年からは埼玉純真短期大学で心理学講師も勤めています。

そして2024年5月、心理臨床の現場における現況の危機感と今後のあるべき展望を見据えて、当オフィスを開業することとしました。

カウンセラー 加藤 達矢

恩師からのメッセージ

オフィス開室に際し、恩師から応援のメッセージをいただいております。

文京学院大学教授

横山剛 先生

いよいよ自灯明にて進んでいく時

この度加藤達矢さんが臨床心理オフィスを開室するとお聞きした。彼の大学院時代もその後もいつも真摯にクライエントの語りに耳をすまし、クライエントとその保護者の人生を考え、訓練を積み、広く、深く経験を重ねてきている姿を見てきた身として、喜びに堪えない。自分の心理療法のスタイルを作り上げてきた上での開業であろう。いよいよ自灯明にて進んでいく時である。

今までは所属している機関があり、そこで護られていたことも多かったと思う。それが今度は一人で責任を負い、全方位に注意を巡らし、マネージメントも行い、心理療法を進めていくことになる。しかし、力まず心静かに一つずつ進めてほしい。能の「風姿花伝」に世阿弥が記したように、初心の頃に取組んだ時の工夫や捉え方を「初心の技」にまで高めておき、幾つになっても使えるようにしておくことが大切と思う。基本的姿勢は変わらず、治療関係の中でクライエントの心の奥にあることも教えていただくこと自体に謙虚でいて欲しい。

これからの加藤さんの新たなご活躍を楽しみにしている。

南新宿カウンセリングオフィス代表

中根千景 先生

安心して心を開ける場を用意されることと確信しています

加藤さんとは、ワークショップをきっかけに個人スーパーヴィジョンをさせていただき、また南新宿カウンセリングオフィスで臨床をご一緒しました。その中で、加藤さんのとても誠実で芯のある臨床の姿勢から学びや気づきを得る事も多く、とても感謝しています。

加藤さんのカウンセシングは心の奥深くに寄り添い、カウンセリングを受ける方の本当の声に耳を傾けてくれる暖かいスタイルです。

南新宿カウンセリングオフィスのブログに書いてくださったカウンセリングコラムの中でカウンセリングについて語ってくださっている部分にこんな文章があります。

「我々の“世界”の見え方というものは、気をつけていてもやはりとても一面的で、ある種の思い込みの中で生きているとも言えます(実は心理学でも、歴史的にゲシュタルト心理学、知覚心理学という系譜でこうしたことを考えてきている歴史があります)」と臨床の視点を示してから、「その人にとっての “世界”の見え方に近づき、一緒にその人の“世界”を体験しようとする。多面的、重層的に“世界”を見たり、体験したりしようとする。心理療法はそんな共同作業なのではないか、と私自身は感じています。」と語られていて、カウンセリングを受ける方の心の“世界”への敬意と感性豊かな眼差しを持って、きめ細やかに寄り添うカウンセリングの本質を的確にとらえておられます。

また、学び続け蓄えてこられた専門知識と医療や教育の現場での豊富な経験を持ちながら、常に謙虚な姿勢を保つことは実は容易な事ではなく、人間的な成熟があってのものと言えると思います。そして、そこから組み立てられるアプローチは、カウンセリングを受けられる方一人ひとりに向けて、安心して心を開ける場を用意されることと確信しています。

医療法人唯愛会・理事長 / 精神科医

半田文穂 先生

あなたの人生において、素晴らしい同盟者を

今日ここに、私たちは一つの新たな人生の扉を開く時を迎えることになるでしょう。

現代社会は私たちに様々な不安をもたらしております。CO₂による温暖化による地球の危機、ウクライナ等に見られるロシアを中心とした覇権国家による戦争の継続、中国による南シナ海や東シナ海における侵犯問題等、様々な大きな課題に私たちは直面しています。そのことにより巨大な不安が私たちの日常生活を暗暗裡に覆っております。

また、資本主義という体制の中、日本社会は物象化により豊かであった人々のつながりが壊れてきています。お互いがお互いを無意識に疎外していっております。

そのような中、好むと好まざるとに係わらず私たちは自らがその危機的な状況を変革する主体とならざるをえません。しかし、現実はそう生易しいものではありません。そうたやすく一人でのり越えることは困難です。

そのため私たちはその解決の糸口を何とか見つけようと右往左往します。

だが、私たちは幸運でした。ここに一人の頼もしい助っ人が現れたことを自ら意識するでしょう。

そうです。私たちのクリニックで長年に渡り共に利用者の方々に伴走してきた加藤達矢カウンセラーの登場なのです。

今日ここに、あなたの人生において素晴らしい同盟者をもつことになります。即ち、ここから必らずや自らの幸せをつかむ事になるでしょう。

横山剛先生、中根千景先生、半田文穂先生、ご多忙の中あたたかいメッセージを寄せていただき、心より御礼申し上げます。

恩師の諸先生方、仲間・同僚、そして何よりこれまで関わらせていただいた多くのクライエント様とそのご家族様にご教示いただいたことを活かし、本オフィスでは今後とも研鑽に務めながら、この群馬の地で専門的かつ誠実な心理臨床を実践して参ります。

専門・関心領域

  • 無意識やイメージを取り扱う臨床心理学(精神分析、ユング心理学)を中心に、アニメ・映画・音楽・ゲームなどを介した心理療法、その人固有の人生の課題を見立てながらライフステージに合わせて成長していくための個人心理療法をオーダーメイドで実践しています。
  • 学生時代から縁あって発達障がい当事者とご家族の支援にも長く携わっており、子どもから成人の方まで各年代に添った形で実践しています。
  • 医療・教育・福祉・企業と関わる多職種協働チームでの臨床活動をしてきたことから、医療・福祉スタッフ、教員や企業管理職など支援者側のメンタルケアにも注力しています。

主な経歴

神奈川県藤沢市巡回教育相談(小・中学校)
日本大学学生相談(大学および附属高校)
文京学院大学学生相談
埼玉純真短期大学学生相談(心理学講師と併任)

南新宿カウンセリングオフィス

医療法人唯愛会 桐の木クリニック※就労支援やグループホームなど、地域に根ざした福祉施設を包括した多機能型診療所

日本精神分析学会 / 日本ユング心理学会 / 日本臨床心理士会 / 群馬県公認心理師協会

  • 群馬県家庭裁判所調査官研修会 講師「医療におけるASD支援(2015)」
  • 群馬県臨床心理士会 心理臨床セミナーシンポジスト「各年代における発達障害児・者の現状と課題(2017)」
  • 群馬県臨床心理士会 学校心理士研修会 講師「発達障害の心理臨床〜学校と医療の現場から考える〜(2018)」
  • 文京学院大学大学院臨床心理学コース研修会 講師「臨床現場の近況を考える〜精神科クリニックの事例から〜(2019)」
  • NPO法人障害者サポートセンター安中プラム研修会 講師「発達障がい支援の基本(2023)」、「精神障がい者の虐待予防(2023,2024)」